2012年12月31日

2012年を振り返って

2013年を明日にひかえ
今年がどんな年であったかをイベント中心に振り返っていきます。
年末年始のお休みにでもどうぞご覧ください。


          2012年12月某日   聞き手:hyakute@管理人



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『ホテルふじライブ』
月日 1月1日(日)〜2日(月)ほか
会場 ホテルふじ


元旦から仕事が始まる幸せをかみしめました。
ホテルの社長の情熱が結実した空間なので
一生懸命歌わせて貰っています。

基本的に温泉ホテルなので
まさかここでライブが聴けるとは思っていないお客様なので
まずはそのお客様の耳をこちらに向けされるのが
難しくもあり、楽しくもあります。

お正月から始まって、だいたい月一回くらい歌わせて貰っています。
最近ではライブを目当てに来ていただいているお客様もいらしたりして
嬉しいことだと思います。





『カプリスライブ』
月日 1月20日(金)〜28日(土)
会場 カプリス


初めての苫小牧体験でした。
とにかく寒かったです。雪はそんなにないのですが
街中がスケートリンクのようになっていました。
行く前に「絶対に何回かは転ぶ」と言われたので
「絶対転ぶものか」と思い、実際に転びませんでしたが
何回かはヒヤヒヤしました。

苫小牧の人たちは暖かい方ばかりで
1回行くとやみつきになると思いました。
とても人の温かさに触れた旅です。

カプリスは小さな街で一生懸命お店を続けているところでした。
ライブのたびに聴きに来て下さっているお客様たちがいて
大事にしなきゃと思いました。

10月にまた行くことになり、紅葉と滑って転ぶ心配のない
スケートリンクではない苫小牧の街を体験してきました。





『うたものがたりVol.2「鏡の向こう側」』
月日 2月24日(金)・25日(土)
会場 南青山マンダラ


5年振りという久しぶりの歌ものがたりでしたが
今回はバルバラのみでとても楽しかったです。
バルバラということで内容が暗くなるのですが、それがとても好きでした。

疲れましたがやりがいはありました。
次も5年後ぐらいかも…と思っています。

達成感の大きさは歌ものがたり以外では得られないものです。
サービスを考えず、やりたいことを100%出来ました。
自己満足ですが100%です。





『ラベンナライブ』
月日 5月9日(水)
会場 RAVENNA(ラベンナ)


ベースとボーカルのDuoライブを行いました。
最初この企画を聞いたときはベース1本というのは難しいし迷いました。
やって良かったのは独特の世界が作れたことです。
神経を使って演奏しなければいけませんし、
どう演奏するかも工夫しなければいけません。
出来上がった音の世界には満足しました。

9月にも十条でライブを行いましたが
初めて行った十条の街が楽しかったです。
もちろんライブもです。





『第50回 パリ祭』
月日 7月14日(土)・15日(日)
会場 NHKホール


今年は静かな歌を歌いました。
ソロでは「もう森へなんかいかない」で
それはそれで楽しく歌って来ました。
大きな箱で静かな歌を歌う…というのが楽しかったです。
箱の大きさが大きくても小さくても
出すエネルギーは同じなんだと思いました。





『言葉は静かに歌うY』
月日 7月19日(木)・20日(金)
会場 南青山マンダラ


前から時々一緒にしているロバート山田の舞台に参加させていただきました。
歌と一人芝居なんだけど、今回初めて二人(二羽)で絡んだコントを出来て
楽しかったです。
占い婆も久しぶりで楽しかったです。

何より楽しかったのはロバートタバコが私の訳詞した
「けむりが目にしみる」を歌ったことと
ロバートのせつないガン細胞の話でした。

私がガンダムのテーマ曲を高島さんのおしゃれなボサノバアレンジで
歌ったのも楽しかったです。




『花木さち子バースデーコンサート』
月日 7月30日(月)
会場 ウナ・カンツォーネ


いつも通りでしたが、今年は高島さんとのデュエットをメインにすえました。
これまた自分たちが楽しみました。

何曲か歌った中でも「媼と翁のピロートーク」が出色の出来でした。
ほかには、ニューシネマパラダイスとコンテパルティロを原語の
イタリア語で歌いました。
楽曲がとにかく美しくて、こういう歌は下手に日本語をつけることをせずに
歌うこともありだと思いました。





『プラテーロとわたし』
月日 9月27日(木)
会場 文京シビックホール(小ホール)


今年はロバートのお陰で楽しい一年でした。
「プラテーロとわたし」というのは私は知らなかったのですが
ノーベル文学賞を貰ったスペインのヒメネスという人の作品で
原作がとにかく素敵で、それを元に舞台が作られ、
私はそれに歌い手として参加しました。

園田容子さんが作曲して素敵な歌をギターとパーカッションの
素朴な編成で歌ったのも楽しかったですし、
くるくるシルクという大道芸人と一緒に舞台を作れたのも
楽しかったです。
とてもよい舞台だったと思います。





『嶋本秀朗プロデュース公演 Je Te Veux vol.10』
月日 12月18日(火)〜19日(水)
会場 座・高円寺2


またまた楽しかったです。
そして今までで一番クオリティが高かったと思います。
今回の印象に残ったことと言えば
幕開けで「ようこそ劇場へ」を歌ったところで
大勢のダンサーに囲まれて、すごく気持ち良かったです。
私が気持ちよく歌うことでダンサーも気持ちよく踊る…
相乗効果って凄いと思いました。

「ノワイエ」も歌いました。
静かな曲で、上手から下手へゆっくり歩きながら歌ったのですが
板の上をゆっくり歩くのはこんなに難しいものだということを
思い知らされました。大変勉強になりました。
主催の嶋本さんには感謝しています。





『プライベートなことなど』


11月にパリに行ってきました。
ホテルに泊まらず、アマルトマンの屋根裏部屋を借りて
一週間住んでみました。
そしてメトロにもほとんど乗らずに、一日中パリの街を
歩き回る旅をしてきました。
今回は歩き回ることが目的でしたので、一日三万歩くらいは
歩いていたかと思います。
街角ごとに小さな発見があってパリのような街は実際に
歩いてみなければ分からないことが山のようにあるんだなと
思いました。

今年の4月から毎週木曜日に埼玉県の加須市にある花崎保育園に
音楽指導のお仕事で通っています。
3歳〜70歳までの人たち教えているのですが、とにかくみんなパワフルで
教える側としてものすごく疲れるけど、逆に元気も貰って帰ってきます。
やはり子どもって可愛いと思います。
いろんな子どもがいます。
優等生もいれば、集団行動に馴染めない子もいて、人見知りだったり、
人懐こかったり…いろんな子がいるのですがみんな可愛いです。
そして、先生たちも可愛いのです。
私の子どもくらいの先生もいて「頑張って!」と応援したくなります。
家から2時間掛かりますので、正直つらいときもありますが
来年も頑張って続けていこうと思います。

今年の半ばくらいから少しずつ走ることを始めました。
根が勤勉ではありませんので、ものすごくいい加減に
気が向いたときに走っているくらいですけども
何か体と心によい気がしています。
マイペースで人と競争しないで走るのがすごく楽しいことに気が付きました。
子どものころ走るのが嫌いだったのは競争があったからだと思いました。
来年も続けていこうと思います。





end.
posted by 花木さち子 at 11:41| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月31日

2010年を振り返って Vol.2

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今年もとうとうあと一日。
早速2回目をお送りします。


          2010年12月某日   聞き手:hyakute@管理人
          撮影協力:キャットカフェRIEN  http://www.rien222.com/

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『チャーリーズヘンジェル』
月日 8月27日(金)〜29日(日)
会場 MAKOTOシアター銀座


毎年夏の恒例行事として定着しています。
お笑いの大好きな私が出来る唯一のお笑いの仕事。
自分の中ではもの凄く大切にしています。
毎回思うのは、当たり前ですが「お笑いは難しい」ということ。
今年はナチュラルな表現の方が笑わせられることを学びました。
笑わそう笑わそうとしても駄目。
来年もやれたら良いと思います。




『嶋本秀朗プロデュース公演
「ジュ・トゥ・ヴ」Je te veux vol.9』

月日 11月22日(月)〜23日(火・祝)
会場 座・高円寺


凄く楽しかったです。
バースデーライブのところで言ったとおりエンターテイナーではないので
本来「ジュ・トゥ・ヴ」は向かないのです。
でも、自分という素材を料理されるという楽しさがあります。
衣装・ヘアメイク・振り付けなどが指定されて、それが楽しい。
衣装はありえないくらい華やか。
普段なら黒のタートルネックで歌うところを、きらきらしたスパンコールで
歌うので、多分見ているお客様も目先が変わって面白いのでは、と思います。
実際ご覧になったお客様から「いつものステージとは違う楽しさがあった」
…というご感想をいただきました。
来年も参加出来たら嬉しいです。



『〜せんがわからの贈りもの〜
2010クリスマス 花木さち子コンサート』



私の中では「せんがわへの贈りもの」という気分でさせていただいてます。
仙川という町は中・高・大と10年間お世話になりました。
アンカーヒアというお店は私たち学生たちの味方で、マスターやママが相談にのってくれたり、安い料金でパーティーさせてくれたり、色んな意味でお世話になりました。

3年前からアンカーヒアのピアノを使って、クリスマスのこの時期コンサートをしています。
集客という面では心配があったのですが、意外と遠方からのお客様もいらっしゃっていただけるので驚いています。
仙川という町の気取らない感じも魅力なのかも知れません。
仙川は場所柄クラシックに接している町なので、それ以外の音楽はあまり聴く機会がありません。
「マイクを使って歌う」というそれ自体が珍しいところです。

コンサートでは、終わったあとに出演者とお客様の歓談タイムがあります。
心とお腹が満たされるアットホームなコンサートなんですよ。




『来年の予定について』


自分が発信するものとしては、再来年2月くらいに「歌物語2」をしたいと思っています。
その構想を練ったり、台本作ったりで一年頑張るつもりです。

それ以外のイベントも諸々入ってきますので、それも一生懸命頑張ります。
この間、坂東玉三郎さんが海老蔵君の会見でおっしゃっていましたが、
「芸人はお声を掛けていただけるうちが華」。




『CDについて』


今年はCDが2枚出ました。

「L'ABSINTHE
〜French Music 13 Stories〜」

自分が作りたい形でやれたので凄く嬉しいです。
バースデーライブのくだりで言ったように、なにひとつポピュラーな曲がありません。
マニアックな曲ばかりで、お客様がどう思うかが心配でしたが、お陰様で好評でした。
妥協しないで作って、本当に良かったです。
全曲シャンソンのCDなのですが、ある意味オリジナルのように感じるので不思議です。
花木の世界が100%出せたと思っています。


「APRIL SECOND」

レコーディングしたのは2年前ですが、色んな紆余曲折があって、このタイミングでの発売となりました。
お蔵入りとなり、日の目をみないと半分諦めていたので、本当に良かったです。
時間もお金も掛けて、もの凄く丁寧に作ったアルバムなので、ぜひ沢山の人に聴いて欲しいです。
花木個人のアルバムと違って、ポピュラーで聴きやすい曲が収録されています。
そのポピュラーな曲を複雑なコーラスアレンジで歌っています。
しかも、バンドの演奏がまたご機嫌な感じだから、聴いていて本当に気持ちよいと思います。
「マニアックなシャンソンはちょっと…」という方には楽しく聴いていただけます。

次のCDのことも、来年一年掛けて考えたいと思います。




end.
posted by 花木さち子 at 09:15| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月30日

2010年を振り返って Vol.1

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2010年もあと残りわずか。
今年がどんな年であったかをイベント中心に振り返っていきます。
今日と明日の2回に渡り、アップしていきますので、年末年始のお休みにでもどうぞご覧ください。


          2010年12月某日   聞き手:hyakute@管理人
          撮影協力:キャットカフェRIEN  http://www.rien222.com/

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『ニューイヤーライブ』
月日 1月1日(金)〜3日(日)
会場 ホテルふじ


元旦からのお仕事となり、縁起の良い始まりとなりました。
芸人としては、この上ない幸せなことです。

ホテルふじのある石和温泉というところは
シャンソンとはまったく縁のない場所ですが、
そこでコツコツとライブが続けられています。
オーナーさんは石和温泉に音楽を広めたい、
大人の遊び場となっているイメージを変えたいと思っていて、
それに賛同した歌い手が、ここ2〜3年ライブに出演しています。

来ているお客様は音楽に期待してる人がいらっしゃいません。
でも、ちゃんとやればちゃんと返ってくるのです。
自分の力が試される場所なのですが、お声が掛かる限り
出演し続けたいと思っています。




『シャンソン・ライヴ 〜渡辺健彦による訳詞を中心に〜』
月日 2月27日(土)
会場 リラ


渡辺健彦さんとのジョイントライブでした。
私のCDで「プチ・ペデ」や「シラキューズ」の訳詞をしてくれた方です。
それまではお互いのライブを聴き合う関係でしたが、
彼の訳詞が好きだし、歌も好きだし…
だからライブを誘われたときはとても嬉しかったです。

渡辺さんは自分で訳したシャンソンばかりを歌っている方ですが、
あるとき私は勇気を出して、訳詞を歌わせて欲しいと言ったのです。
それがCDで実現しました。
今後とも彼との縁は大切にしていきたいと思っています。
私は芸人だけど、彼はアーティストなんですよ。
渡辺さんのライブは他のライブとはまた違っているのでおすすめです。




『ハーフムーン・シアター・カンパニー公演
ハロルド・ピンター連続上演 No.8「恋人」』

月日 3月16日(火)〜21日(日)
会場 下北沢 シアター711


メアリー・スチュワート以来の本格ストレートプレイで、とても緊張感がありました。
ピンターは作家として、世の中から「わかりづらい」「不条理」という評判を受けています。
でも、私にはすんなりとその世界が理解出来るのです。
もちろん、理解と表現は別なので、演じるのはとても大変なことでした。

私には吸えないタバコを吸うこともその一つ。
だから、タバコ吸っている人を観察していました。
一回稽古場で逆向きに火をつけて、かなり燃えたことがありましたよ。しかも通し稽古のとき。
稽古場では結構吸ったので、公演が終わったあと、常習者にならずに良かったと思いました。




『中島梓メモリアル・ライブ「梓薫会」(しくんえ)』
月日 5月29日(土)
会場 南青山MANDALA


久しぶりの中島梓ワールドでしたね。
懐かしい人たちとの再会もあり、とても楽しかったです。
来年もおこなわれます。
ただ、今年よりもう少し湿っぽくない雰囲気でしたいと思っています。
中島さんも湿っぽいのは望んでいないと思いますしね。
明るく、楽しくライブをしたいです。




『第48回パリ祭』
月日 7月3日(土)・4日(日)
会場 NHKホール


パリ祭は楽しかったです。毎年一回行われる楽団みたいで
今年は地方公演をすべて参加したので、余計にそう思いました。
地方公演をご一緒して、絆が強まるのを感じ、
初めて私もこの中の一員という気持ちになれました。

石井好子さんが地方公演中に亡くなられて、皆が悲しい気持ちになりました。
でも、公演が終わるまで、泣かないで頑張っていました。

来年からも石井好子さんの意志を継いで、パリ祭という形で
シャンソンという文化を歌い継いでいければ良いと思います。




『花木さち子バースデーコンサート』
月日 7月30日(金)
会場 ウナ・カンツォーネ


今年は渡辺健彦さんの訳した歌をたくさん歌いました。
マニアックな歌を並べて歌ったのですが、「そういう世界が好き」
とお客様におっしゃっていただけたのは嬉しかったです。
実感したのは、自分はポピュラーな歌を歌うエンターテイナーではない。
改めてそう感じました。

自分の世界をもっと突き詰めて、
それを好きだと思って貰える人たちの前で歌うスタイルを続けていきたいと思います。
ますます売れない方向へ突き進みますけど。




to be continued.
posted by 花木さち子 at 12:40| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

2009年を振り返って vol.2

2009年12月某日   聞き手:hyakute@管理人(以下、h)
※()括弧内は管理人の補足です。

ではvol.2をお届けいたします。

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h:7月にありましたウナ・カンツォーネでのバースデーコンサートはいかがだったでしょうか?
花木:5月にポン友だった中島梓が死んだので、彼女関連の歌を歌いました。彼女の舞台で着た衣装も着て…。
h:えっと、たしかチャイナドレスでした。
花木:そうそう、チャイナドレス。バースデーのときに中島梓ファンの人も来てくれていて、喜んで貰えたのが良かったなあ。
h:そうですか。ひとつの区切りじゃないけど、良い供養になったんじゃないでしょうか。
花木:そうだよね〜。良い供養になったらいいんじゃないかなあ、と思って。
h:中島梓さんも天国で喜んでいるかも知れませんね。
花木:だと良いよね。
h:このときのステージは写真を撮ってフォトアルバムにしてますよ。いつものバースデー帽子を被っている写真を含め何枚か。
花木:ありがとうございます。


h:それでは次の「CHARLIE'S HENGELS」。私は行ってないので知らないのですが。
花木:あれ?行かなかったの?あー、残念ね〜。
h:夏の暑い盛りに熱いメンバーが…
花木:暑苦しい
h:そう、暑苦しいメンバーが。
花木:爆笑に次ぐ爆笑だったよ!お客さんより何より、出演者が一番楽しんでいるという舞台ね。もう稽古場から爆笑なので、もの凄く免疫力が上がりました。
h:なるほど。腹筋が鍛えられた…みたいな?
花木:もうね、くじらが金髪のズラを被っているだけで、「プッ」(吹き出し)という。あとはまあ、憧れだったセーラー服を着られた。あとルーズソックスも!
h:あのブログに載せていた写真…生で観たかったですね。
花木:そう、とても嬉しかったわね〜。でも石投げられなくて良かったわ。楽しかったなあ。もし来年も機会があれば、出させて貰いたい舞台の一つだなあ。
h:だみ声祭りも続きましたし、この舞台も続くのでしょうか?
花木:ですかね?…だといいなあって思っています。
h:その話は来てないのですか?
花木:まだオファーないですね。オファー待ちで!
h:ほかには何か?
花木:これはくじらとYOKOちゃんとU子ちゃんこの三人がチャーリーズ・ヘンジェルなんだけど…。まあ、くじらはくじらなんだけど、YOKOちゃんとU子ちゃんが素晴らしい!YOKOとU子が影になり日向になり、くじらを支え、裏方も全部やって。もうチケットとか制作とか全部やって、しかも舞台もあの二人が回して…。
h:ふ〜む。
花木:だって、あの二人以外は飛び道具なんだもん。
h:え?何ですって?
花木:くじら含めて飛び道具ばっかり!ほかの人も、あの石原慎一でさえ飛び道具でしかない。出てきただけですんごいウケて面白い、面白いんだけど、支える力になってくれない。全体を支える力になってくれないメンバーばかりを集めている。
h:放っておくと暴走してしまって、まとまりがつかない?
花木:そう!出てきたら場が壊れるくらいの勢いなんだけど、それをうまーくまとめて、支えるのはYOKO・U子なの。あの二人は素晴らしいわね!
h:なるほど。そういうのがうまくかみ合った舞台。また次に期待したいと思います。
花木:はーい。


h:では、9月にありました…えっとこんなに長いタイトルは初めてですが「S.Arou'40 大通りにヨーロッパの風が吹いていた〜シャンソン・カンツォーネ大行進〜」はどうでしたか?小椋佳さんが出演してるんですよね。
花木:毎年一回ミューザ川崎で小椋佳さんがプロデュースするイベントなんだけど……長かった!3時間もあったから、公演が長かったし
h:タイトルだけでなく?
花木:そうタイトルだけでなく…リハも…長かった。カンツォーネやシャンソンを知らない人たちバンド…小椋さんのバンドなんだけど、知らない人たちが伴奏するのはとても難しい音楽・ジャンル(シャンソンやカンツォーネ)なんだな、っていうのがよく分かった。
h:そうなのですか。
花木:あたしとクミコさん、青木FUKIさんの三人はピアニストを大貫さんにお願いしていたのよね。最初、クミコさんが大貫さんを連れてきてやってもらうと聞いて、ここぞとばかりに私たちもお願いした。というのも不安だから。知ってくれている人がいると絶対話が早いから「私たちもお願いします」って。それは結局大正解だった。曲を知っている人が一人いるだけで、リハの時間が1/10になるわけ。
h:それは大きいですね!
花木:ホント大きいのっ!そうじゃない部分では「ああでもない、こうでもない」という時間がやたらあって。ああ…そういうジャンルの曲なんだな、って思った。シャンソンとかってテンポが変わったり、いったん音が止まって、そこからまたタイミングで始まったりとか仕掛け・きっかけがやたら多い。だから、ああいう曲たちを普段歌謡曲をやっている人たちだけでするのは危険なことなんだと思った。終わった後、小椋さんがポソリといったのは、「豪華にしようと普段よりもバンドの人数を入れたけど、むしろ大貫さんとやるのが良かったのが不思議だったな」(私は)「うん、そうでしょ」って思った。
小椋さんとはご一緒するのは2回目なんだけど…面白い人で基本ただのオヤジなんだけど、なんか私のことをもの凄く冷めた人間だと思っていて、「花木さん、この仕事を嫌々引き受けたでしょう?」みたいなことをちょいちょい言うのね。あたし「そんなことないです。」と言ったんだけど。面白いでしょう、あの人。そういった意味では大変でした。

h:大きいイベントだったんですよね。
花木:何をもって大きいかによるけど…会場は大きいし、お客さんも多かった、出演者も大人数。でも、なぜステージが長くなったと言うと、小椋さん・クミコさん、ワサブローさんが「どんだけしゃべるんだ」って感じで、歌の10倍くらいしゃべっていたからかなあ。
h:トークショーっぽいのですか?
花木:そう、でもお客さんたちは喜んでいたよ〜。
h:トークを含めてファンなんでしょうからね。


h:さて10月の「高木椋太コンサート09」に話を移します。
花木:楽しかったよ!大親友でもあるからすごくやりやすいし、お互い何をどうしたいかがよく分かる。ツーカーの仲だから、すごい楽しかった。大変だったんのはヘアスタイル。曲目が決まる前から、「パリ祭で着た衣装を着て欲しい」って言われていて、あのお姫さまスタイル。綺麗なものが好きなんだよね。メイクやヘアスタイルを「「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラみたいにして」って言われた。「ええっ!スカーレット・オハラって、ビビアン・リーのこと?どんなんだっけ?」って。
h:私も一度映画を観たはずなんですが、どんな感じか思い出せないですね。
花木:でしょう!ここをこんな感じで、すーっと流して、後ろで…ここをこう…(直接手を動かしながら説明中)。ヘアメイクを入れるのは恥ずかしいから自分でやるしかないな…普段ヘアとか無頓着な私がね。岡田屋で一個20円くらいの造花を買って、髪に挿したのね。でも、一人じゃ後ろが見えないから、そのときに手伝いに来ていた山本理恵子に「これ挿して」って…。大量の花を挿して貰って、でもそしたらそれが好評だったから良かった〜って。大成功?
h:その写真は残ってないんですか?
花木:ないない。ブログにヘアスタイルを載せたぐらいじゃないかしら。それが面白かったな。で、一部は二人とも黒の衣装だったんだけど照明さんが「ロックコンサートみたいだったね」って言われたのも面白かった。シャンソンも…私は常日頃からそうだんだけど、ドレスを着て歌う時代でもないよね?ものによってはドレスが似合うときもあるけど。別にゴージャスなドレスを着て歌うという、どっかそういう通念が今までのシャンソンにあったのだけど、でもそういう時代じゃないよね。というのをすごく…前から感じて自分でも実践していたけども…最後に感じた。衣装に関してね。
h:それを再確認したコンサートだったということですね。


花木:最後はホテルふじ
h:はい、そうです。12月のクリスマスが絡んだイベントですが、なんだかバンドが段々増えていったという話は聞いているのですが…!?
花木:ピアノ&ベースが入ることもあり、その時々なんですけど。
h:なんか今年になって急にたくさんですよね?
花木:今年の8月から行き始めたんだけどね、ホテルふじの女性の社長さんが昔からシャンソンファンでね。そのホテルふじをプチリニューアルしたときにあわせて、ピアノを入れ、音楽が聴けるちょっとした空間を作って、ホテルに宿泊されるお客様に向けのライブを週末とかに始められて、それであたしも呼ばれた。基本すごいアウェーなのよ。
h:あ!シャンソンを聴いたことがないお客様なんですね。
花木:それもあるし、別にシャンソン目的じゃなくて温泉入りたいお客様なのよね。
h:まあそうでしょうねえ。
花木:だからお客様は「なんで?」って思うわけ。そんな中でするのはとてもアウェー感があるのね。でも、たまにもの凄く喜んでいただけるお客様がいて、そのときは楽しい。
h:なんか温泉での歌というと、どうしても演歌を思い浮かべますよ。
花木:でしょう?でも、ジャズとかシャンソンとかやっていて、そういうところで難しい歌を歌っても仕方ないので、「百万本のバラ」や「メモリー」とか耳馴染みの良いポップス寄りの曲を歌ったりするんだけど、とても喜んでくれる方がいたりする、そうすると凄いやりがいがあるのね。全然何の期待もされてないだろうなという心持ちで行ったときに、それだけ喜ばれると!
h:どのくらいの喜ばれかたなんですか?たとえばステージが終わった後「わー、素晴らしかったです!」とか言われて握手を求められたり…ですか?
花木:そうそう!本当にそんな感じなの。子どももいるから、子どもから真剣に「楽しかった」とか言われると、おばちゃん歌って良かったわ、って。凄い嬉しいよ〜。そういうの楽しいよね!あとはいつもギャンブルみたいな感じ。今日はどっちの目が出るかなって。
h:うまくいくときもあるし、いかないときもある…と。
花木:盛り上がるときもあれば、お客様が二人ってときもあるからね。
h:わ、それ厳しい!
花木:そうするとね、とってもツライ状況に陥ったりするけども。
h:もう何回くらい出ているのですか?
花木:えっと、月に二回くらいは行ってるかな。8月からだから…8回くらいかな?でも、ホントにこれオススメ。温泉がね〜。
h:え、温泉がですか?
花木:そう、温泉がすごくいいの!この間初めて泊まってみて。というのもこの間、2日間続いたときがあって、帰っていくと家に着くのがすごく遅くなるから、仕方なく泊まったのね。昼間の温泉に入ってみたんだけど、私温泉にはあまり興味がないのね、でも凄く気持ちよく入れて。「あ、いいな」って思ったのが、あそこはバイキング形式の食事なんだけど…温泉入って、たらふくご飯を食べて、ライブ聴いて、また温泉入って、飲んで、そのまま寝る…楽しいかも、って。
h:なんか極楽的な感じがしますね。
花木:そうそう。ライブ聴いた後おうち帰らなくていいんだってのが。いいよね、休日の過ごし方としては。1万数千円のお値段で…宿泊していればライブは無料で聴けるし。
h:1月も予定されてますが、このあともずっと続きますか?
花木:うん、首にされない限りね!


h:長くなりましたが最後に来年の予定をお願いします。
花木:いま決まっているのは、2/24発売の新しいアルバムです。いろんなところで予約出来ますので、よろしくお願いします!結構頑張って作ったので、一生懸命売らないとな〜、って思ってます。
h:予約してくれた方が良いのですか?
花木:予約してくれた方が良いです。その方が私の株が上がります。変な言い方ですけど。
そして、3月に久方ぶりに本格的なお芝居に出ます。ミュージカルじゃありません。台詞だけのお芝居で、私以外は皆ちゃんとした役者さんたちばっかりです。今回はHALF MOON THEATRE COMPANYというところの制作で、ハロルド・ピンターという人の戯曲を2本立てで上演します。私は「恋人」という題名の芝居に出るんですけども、ほとんど二人だけの芝居で、ちょっと病んだところのある夫婦の話です。

h:そういうのは得意ですよね!
花木:病んでるってのは得意なんで。1月になったら稽古に入るので、それを頑張ろうと思います!
ほかにも嶋本秀朗さんのプロデュースのJE TE VEUX。プチレビューみたいな感じのショーの舞台に出させていただきます。日時はまだはっきりしていませんが、またとてもエンターテイメントな舞台なので、いつもと違うショーアップした私を見ていただければな、と思います。

そして、そこから先のイベントも徐々に決まっていくと思いますが、オファー待ちの「CHARLIE'S HENGELS」?あと自分のコンサートも今年はやろうかな、って思っています。




end.
posted by 花木さち子 at 23:16| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月01日

2009年を振り返って vol.1

2009年12月某日   聞き手:hyakute@管理人(以下、h)
※()括弧内は管理人の補足です。

今回はボリュームがありますので、2回に分けて掲載予定です。
まずはvol.1としてお届けいたします。

+++++

h:お疲れ様です!では今年もイベント中心に2008年を振り返るインタビューを始めたいと思います。よろしくお願いします。
花木:よろしくお願いします。

h:まず2/15の「バレンタインコンサート
花木:…一日遅れだけど」。20年くらい前に一緒に歌っていた貝山幸子ちゃんと一緒に歌えたことが嬉しくて。しかもピアノなし、ギター1本というのがなかなかないことなので面白かったです。
ギターに合う曲合わない曲が色々あるんだなと。

h:投げ銭ライブというのが珍しいですよね!私は初めてでした。
花木:そう、珍しいね。1000〜15000円の差があったんだけど。
h:ええっ!?そんなに違いが!!…懐具合ですか?
花木:懐具合とか。これだけ幅があるんだ、というのが面白かった。
h:今後またやるのですか?
花木:それはさっちゃん(貝山幸子さん)次第。さっちゃん主導なので。
h:ライブはとても良かったのですが、お店(トロカデロハウス)の混み方が凄かったですね。
花木:あれだけ入るとは思わなかったの…2/3くらいだと高をくくっていたのよね。でも建物が良かったでしょう?実際、南フランスから移築したんだって。
h:本当にそうですね。雰囲気が良かったです!行く価値があるところですよね。
花木:そう…料理も美味しいので、一度是非レストランだけでも行ってほしいです。


h:では4月にありました草月ホールでの「リヨン駅まで」をお願いします。
花木:あれはカフェ・ド・リヨンというシャンソニエのマダムのお店1周年記念コンサートだったの
h:どういう内容だったのですか?
花木:1部で出演者5人、それぞれが一人芝居をした後に一曲歌うという形なの。ん〜、台本2ページ分くらい一人芝居かな。リヨン駅に集まってきた人たちのそれぞれの…
h:人間模様的な?
花木:人間模様的な…、それぞれ全然関係のない人たちで自分自身の物語。
h:なるほど〜。
花木:でもね、これが結構難しい。本末転倒になりがちだったと思う。例えば芝居を付け加えたりすること。動きや衣装も大事な要素だけど、それに一生懸命になると肝心な音楽がおろそかになるのかな…と。まず音楽を一生懸命やった方が良かったかな、と私は思った。
h:出演される方って、芝居経験がある方だったんですか?
花木:芝居経験ある人もない人もいたよ。しかもあると言っても、あると言ってもよ「20年前くらいにちょっとしてました」という人も。それは大変だったと思うし、それにず〜〜〜っとなってる(集中している)と音楽がどっかいっちゃうんじゃない?難しいものだと思ったよ。
h:ミュージカルとは違ったんですか?完全に分かれているんですよね?
花木:そうそう。私は普段から芝居も歌しているから、二足の草鞋だから良いけど、そうじゃない人たちがするのはものすごく大変!余分な負担を掛けた分、本来の売り物である歌がどっかにいっちゃう感じだったかな。


h:次ですが「JE TE VEUX VOL.8」ですね。VOL.8…続いてますね!
花木:ホントだよね。
h:これだけ続くのは結構支持されていることだと思いますよ。
花木:ありがたいことです。これは初出演だったんだけど、長年20年くらいの友人である嶋本秀朗くんに初めて声を掛けていただきました。こつこつ自分でプロデュースして、自分で舞台を創り続けているの。もちろん本人はダンサーであり歌い手でもあるんだけど、彼がやりたいことがすごくはっきり見えていて面白かったなあ。要するに彼はエンターテイメントをやりたいんだ、ということ。聴く…というだけじゃなく、観て楽しい。そこが私と大きく違うところで、私は観てというのはどうでもいい、音が良ければ、という感じなの。でも、彼はそこが大きく違う。こだわる場所が違うのが面白いわね。私が無頓着なところを彼が気になる。
h:なるほど。
花木:でもそれが悪い感じじゃなく、リヨン(駅)と違って「そうなんだ」ってこっちが納得出来るのよね。ようするに付け焼き刃ではない。彼が長年培ってきた舞台の経験などを生かして、自分が本当にやりたいことをやっているんだな〜、って。だから感動したの。なんていうか、今回あみちゃんとダブルキャストだったじゃない?だから、あみちゃんの回を私は客席でみていたんだけど…フィナーレの出演者が出てきて挨拶するところで、泣けてきちゃった。
h:そうなんですか?
花木:ホントに舞台が好きなんだなあ、馬鹿だなあ、ホントに舞台馬鹿?って、泣けてきちゃった。それはでも、高島(正明)さんとかも言っていたよ。「すごい感動したよね」って。
h:ほほう…
花木:それは何に感動したかというと詩でも踊りでもなく「彼は若い衆を慈しんで育てている様子が、すごい分かった、偉いな〜」って。
h:ガクッ……な、なるほど。たしかに普通は自分のことでいっぱいになったりしますよね。
花木:彼は逆に周りに気を配りすぎて一所懸命にするから、その分自分がおろそかになってしまう。
h:それちょっと欠点ですよね。
花木:そう。でも彼は自分でもそれがよーく分かっていて、来年もやるんだけど、自分の出番を減らすって言っていた。ようするに舞台の創り手に回りたい、創るコトに喜びを感じる、自分が出ることよりも…という。それは正しい方向に向かっているとすごく思った。来年も出させて貰うのが、すごく楽しみ!
h:期待しています!




to be continued.
posted by 花木さち子 at 23:55| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月01日

2008年を振り返って

2008年12月某日   聞き手:hyakute@管理人(以下、h)
※()括弧内は管理人の補足です。

+++++

h:お疲れ様です!!2008年を振り返るインタビューを始めたいと思います。今年もイベント中心に伺います。
花木:よろしくお願いします。

h:では、3/1のGENERATIONS Vol.4から。ビックリするぐらい大きな会場で行われました。
花木:あのときのGENEは開演が大幅に遅れてしまった・・・申し訳ないです。あの規模のバンドで演奏出来るのは嬉しいし、とても気持ちが良かった!
ゴージャスで楽しいし、いつもとは違う環境だから、とても刺激になるし、勉強にもなりました。


h:つぎはあるんでしょうか?石原さんは「形を変えて」と言っていましたが。
花木:う〜〜〜ん、よく分からない!

h:今年2回ありましたが、まず4月の「言葉は静かに歌う」はいかがでした?
花木:一人芝居が初めてだった!相手がいるのと違って、落語をしている感じ。これも勉強になったわね。
容子さん(アコーディオン・作曲の園田容子さん)の詩を歌うことが素晴らしい。
人生最後の下着姿が楽しかった!
あと、放送コードギリギリのシャンソンのこととか・・・石投げられそうだけど。


h:翌5月には南青山マンダラで「バ・ナ・ポ・ダ・ニャ・ホ」がありましたね。
花木:バ・ナ・ポ・ダ・ニャ・ホ・・・まだちゃんと言えない!

h:ソワレさんのことはそれ以前からご存じだったんですか?
花木:あのときが初めて。ライブにはサカイレイコさんから誘ってもらったの。
若い人の中に私が入っても良かったのかな、って思った。
あの二人(ソワレさん&サカイさん)は昭和の匂いがするわね。ゴールデン街もそうだけど。素敵な意味で二人は異世界の人みたい。


h:7月には大きなイベントのパリ祭がありました。今回で2回目の出演ですよね!馴れました?
花木:場には馴れたけど、混ざれない感じかな?だから一人でいるんだけど、そうすると若い子に「他の人と違うオーラが出ていますよね」って言われちゃう。

h:パリ祭の良さは何ですか?また、来年のオファーが来ていますか?
花木:今どきあのクラスの人たちが見られるのが良いと思う。
来年のオファーも来てるよ。日程的には7/4・5の予定。


h:その後に渋谷巴里祭がありましたね。
花木:NHKであるパリ祭とは違って、アンダーグラウンドなパリ祭って感じかな。メジャーとは違うけど、だからこそ面白いと思う。

h:毎年恒例となっているウナ・カンツォーネのバースデーライブはいかがでしたか?
花木:あのときは新曲を披露しました。「シラキューズ」と「プティペデ」の2曲なんだけど、これからはこういう曲、地味な感じで詩が面白い、また誰も知らないような・・・この手の曲を歌っていきたい。

h:私は行ってませんが、ムジカーザで「平吉毅州の世界」というイベントもありましたね。なんでも行った人の話によると、花木さんの朗読の時に客席からすすり泣きが聞こえてきたとか?
花木:絵本の朗読をしたときのことね。伴奏もあって父の楽曲や効果音もあったのよ。父が戦争にこだわりがあって、それであの絵本になったの。
他にも父の合唱曲をソロに編曲して歌ったりもした。


h:お父様が亡くなられたのは・・・
花木:10年の追悼イベントよね。私は区切りがついて良かったです。いまだにみんなに愛されているんだ・・・父は幸せな人だったんだな〜、って思った。

h:12月に入ってからは、せんがわでのコンサートがありましたね。
花木:あれはお店の人から呼ばれたの。その人と最初にあったのは20数年前で、お世話になった人なので、ご恩返しが出来たかな。

h:どんな感じのコンサートだったんですか?
花木:普段そういう曲を聴かない人たちだったわね。シャンソンといえば越路吹雪・・・って。でも、皆さんに楽しんで貰えた。せんがわには桐朋があって中学から大学まで通っていたんだけど、これからは地元を大事にしていこうと思いました!

h:12/20には中島梓さんのイベントがあったそうですが、宣伝しなかったですね。
花木:あれは告知する間もなく売り切れちゃったのよね〜。
中島さんは大きな病気をしたんだけど、あの人の強さを感じた。こんなにピアノを弾くことが好きなんだ、って。本当の意味で命を削って、音楽に向かう姿に感動したわ。
またライブがあるといいな。


h:2008年最後のイベントは「言葉は静かに歌う〜最終章〜」でした。前回との違いについて、また良かったことなどは?
花木:前回と変えた点が良かったわね!ブラッシュアップ出来ていたところ、第一部のタップ+朗読、それから第二部でデュエットをなくしたこと。
下着姿は恥ずかしくなくなってた。人は羞恥心をなくすのが早いな・・・と思った。
容子さんの曲が良かったので、来年マンダラで容子さんとるり子さん(ピアノの加藤るり子さん)と私でライブをしたいと思ってるの。


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h:単発ではないイベントとしては今年も東少が数多くあったようですね!それぞれを伺って良いですか?
花木:『孫悟空』は人気が高く回数も多かった〜。殺陣も含めて動きがあるから男の子にも女の子にも好まれるわね。
『シンデレラ』は依頼されたとき、44歳の私がやっても良いのかと思った。でも実際に演じてみたら、12歳の少女になれて、ビックリ!!楽しかったなあ。来年は・・・微妙かも。
『人魚姫』では姉姫を演じたの。人魚なのでヒレを動かさないといけなくて足腰にきた。でも良い運動をさせて貰ったと思います。


h:公演とライブが入り乱れているせいでしょうが、10月・11月の花木さんの日記を読むと、「大人買い」とか「ストレス食い」など忙しすぎて、かなりストレスが溜まっていたようですが?
花木:ボロボロだったわね〜〜〜。寝る時間をいかに確保するかが問題だった。特に人魚姫のときは、昼に東北で公演・夜に東京でライブ、その翌日昼に東北公演・また夜に東京でライブ・・・という時は3時間睡眠で乗り切った。でも、今となってはそれも良い思い出かな。

h:日記といえば、Aprilの話題も書いていましたね。レコーディングが年内に終わらなかったとか。
花木:来年復活するので、乞うご期待!結局レコーディングは1月末まで掛かりそう。もちろんライブもする予定です。

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h:長くなりましたが、最後に来年の抱負や予定をお願いします。
花木:活動の軸が音楽に移ってきている。そして、来年こそCDを作りたいです・・・地味な曲で。選曲は80%くらい終わっているし、スタジオも目星をつけてます。慌てないで、機が熟すのを待つつもり。自分で作るからには中途半端は嫌!よく考えて、後悔しないようにしたい!!
ライブは2/15に貝山幸子さんと二人で。”さちこ”つながりよね・・・昔から仲良しなの。
7月はパリ祭でしょ。9月くらいに谷川俊太郎をトリビュートして、容子さんとるり子さんと私でライブをします。

posted by 花木さち子 at 02:07| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月01日

2007年を振り返って

2007年12月某日   聞き手:hyakute@管理人(以下、h)
*()括弧内は管理人の補足です。

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h:2007年はどんな年でしたか?イベントを中心に伺いたいと思います。
花木:イベント盛り沢山な年でした!自分を褒めたいぐらい!!
今年からGENERATIONSを始めてたんだけど、シャンソンの味のある世界とは違った、歌が技術的に上手い、いつもとは違う畑のミュージシャンたちとステージが出来て刺激を受けました。これからも益々楽しみです。


h:そういえば、Aprilはどうなっているんですか?
花木:Aprilは4月にステージをしてから、今は休止の状態なんだけど、来年は復活すると思います。存在し続けるので忘れないでね。GENERATIONSと同じ意味でやっていて楽しいです。

h:今年の大きなイベントとしては、6月に南青山MANDALAでのコンサートがありましたね。
花木:あれはお客さんに左右されず、自分のスタンスで提示出来たコンサートで達成感は大きかったわね。
毎年は難しいけど、「うたものがたり」シリーズは今後とも続けていきたい。


h:実際お客さんたちの反応はいかがでした?
花木:色々あったわよ〜。良いのも、そうでないのも。
「聴いていて疲れた」というのもあったわね。芝居のような緊張感があったのかしら?
そう考え得たらMANDALAでない、芝居に向いたお酒なども出さないスペースでの方が良かったのかも。
MANDALAは好きな場所だけどね!



h:7月にはパリ祭の出演がありました。
花木:私は初めて参加させて貰いました。
シャンソン業界の大きなイベントで、銀巴里亡き今、何年も会っていなかった人と旧交を温められて楽しかった!
パリ祭は個性豊かな人たちが集まっていて、シャンソン界は60歳以下は若手と言われるんだけど、今年還暦を迎えたような人が振り付けなどを一生懸命にやっているの・・・そういった、もうベテランで生徒さんがいっぱいいるような人たちが汗を流している姿は美しかったわ。
来年も出ることになると思います。


h:今年が最終公演となった「だみ声まつり」はいかがでした?
花木:ゴールドがもう最後になって、寂しいなあ。でも、脚本家が「だみ声ではもう書けない」って言っているんだから仕方ないわよね〜。
芝居とはまた違うお笑いという感じなんだけど、違う業種の人たちと出来るのは良い機会でした。
来年ひょっとしたら、何かあるかも。またくじらさんたちと一緒にしたいわね。


h:私は行ってないのですが、中島梓さんの「女たちの大正浪漫」もありましたね。
花木:大正浪漫は中島梓の最も好きな世界で、それが凄く伝わってくるので楽しいし、来年も何か出来たら良いと思ってます。
彼女はいま病気ですが、また大正浪漫を一緒に出来たら・・・と心から望みます!


h:準備に一番長い期間を掛けていたと言っても良い「メアリー・ステュアート」ですが・・・。
花木:久しぶりに歌の仕事を休んで頑張ったお芝居で、とても勉強になったし、たまには良いし必要だと思いました。

h:たまにでないとツライですね。
花木:メアリーは今までの自分じゃダメだったわ。歌にも芝居にも貪欲でなくちゃいけなくて、そこで良いと思ったらダメ・・・そういう姿勢が必要だった。GENERATIONSでもそうだったけどメアリーで(物理的ではなく)太ることが出来たわ。
メアリーをやって、ストレートプレイや新劇は好きかも・・・って思いました。緻密に、それこそ重箱の隅つつきみたいに積み上げていく作業で凄く地味、また出来上がりも地味だったりするんだけど、そういうのは嫌いじゃないわね。
(状況が)許されるなら、文学座に入りたいと思った。


h:今年のイベント最後である東少の「孫悟空」はどうだったんでしょう?
花木:子どもたちと触れ合いとかダイレクトな反応あって良かったわねえ。ステージ中に「あっちに行ったよ!」とかあったりして。終わった後も子どもたちと握手したりするんだけど、泣いているのが分かったり、恥ずかしがったりしている。
大人も童心に返るのよ〜。心の柔らかい部分にサクッと刺さると涙が出るの。
今回孫悟空は10年以上振りに公演されるんだけど、以前がタレントさんを使って不評だったのよね。今回は無名に近いけど力がある役者さんを使って上手くいった。主催側としてはとても良かったと思うわ。


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h:さて、来年の抱負について伺いたいと思います。
花木:来年はCDを作ろうと思ってる。今回はシャンソ・・(言い直して)フランスの歌。CDは作品だから、絵や芝居のように作っていきたい。
前回は「闇に咲く花」をイメージしてクラシックなどで作ったので、今回は私の考えているフランス的なこと・哲学が感じられるものにしたい。日本でよく知られたシャンソン的なものではない感じかな。
うたものがたりと同じようにお客さんのことは考えずに作るけど・・・でも是非聴いて欲しい!マニア向けになりそう。


h:CD制作の具体的な予定は決まっているんですか?
花木:まだ、これから選曲していくつもり。出来れば来年中、出来なければ再来年になるかも。
私的に納得のいくものを作ります。


h:では最後に、2008年の決まっているイベントを教えて下さい。
花木:まず3/1の東京厚生年金会館でGENERATIONSでしょう。
ロバート山田さんと4/14(or15)〜19に「言葉は静かに歌う」シリーズ、今回は私もロバートさんみたいに一人芝居をするの。
パリ祭が7/5・6にあるでしょう。
東少の孫悟空が好評だから、多分全国を回ることになると思う。


h:あ、またバスに乗って延々と?
花木:そう〜、また旅芸人の日々。子ども向けのはその都度やっていきたいと思います!
posted by 花木さち子 at 03:03| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

2006年を振り返って

2006年12月某日   聞き手:hyakute(以下、h)

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h:2006年はどんな年でしたか?
花木:前半は穏やかに過ぎて、その分後半にしわ寄せが来た感じかな。

h:しわ寄せですか。具体的には?
花木:え〜っと、まず6月に親知らずで10日間入院したでしょ。東少の「眠れる森の美女」が7月から11月にかけて稽古・公演が続いたし。さらにロバート山田さんの2作品に出演して、8月の「だみ声まつり」・・・そして日常のライブ!!

h:本当に忙しいですよね!
花木:日本橋での「眠れる森の美女」のときなんて、9時から稽古して、お昼に2回公演をした上、夜ライブのお仕事をしたのよね〜(ハァ)。

h:そ、それはキツイ・・・
花木:もう若くはないので、こんな無理なスケジュールは止めて、来年からは余裕を持ったスケジュールにしようと思ってるの。

h:そうなんですか?
花木:だって、ほんとに疲れたんだもん!!

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h:では、来年に向けての抱負をお願いします。
花木:来年は舞台がいっぱいなのよね〜(と言ってスケジュール帳を開き、公演情報を読み上げていく)。
2月15から18日は、天王洲銀河劇場でミュージカルの豪華なメンバーとするでしょ。


h:石原慎一さんと共演ですよね?
花木:そうそう。石原さんが中心になって、お知り合いのミュージカルの方たちと作られる感じ。
4月2から8日には、シアターχ(カイ)でフランスのモリエール賞を取った歌芝居。なんと20歳過ぎた3人の子どもを抱えるお母さん役!
8月2から5日からは「だみ声まつり」築地本願寺ブディストホールでするの。石原さんは声だけで劇をするのは難しくなってようね。ファイナルなので是非是非いらして下さい!
そして、12月12から16日は「メアリー・スチュアート」をちっちゃな劇場で。”重い””長い””暗い”と三拍子揃った史実のお話で、古坂るみ子さんという文学座の女優さんと二人芝居をすることになったのよね。


h:へえ〜、初めて聞く作品ですが、それぞれの役柄は?
花木:花木がメアリーで、古坂さんがエリザベス。片方が主役を演じているときは、もう片方が召し使い役になるの。二人の女王の生き様を描いた劇ね。

h:なかなか大変そうな劇ですね。
花木:公演が2時間弱もあって、この前読み合わせをしたんだけどもう大変!!まずは体力作りからしなきゃ。

h:公演がいっぱいなのは分かりましたが、ライブやコンサートの方は?
花木:まず、Aprilが1月26日に渋谷のJZ Bratであります。

h:2006年は2回と少なかったですよね?
花木:うん、そう。だから、来年からは2ヶ月から3ヶ月に一回のペースでしようか・・・ということになっているの。

h:他には?
花木:ようやく、自分のコンサートをすることになって、6月の8(金)・9(土)日に南青山MANDALAで。

h:おお、凄い!どんな内容なんですか?
花木:歌で綴るストーリー・・・という感じ。台本も作って、MCなしで歌の合間に台詞を入れることを考えているの。

h:でも、聞いていると来年のスケジュールもいっぱいという気が・・・
花木:ね〜〜〜。「眠れる森の美女」は来年もずっと続くし、もっと頑張らないといけない。昨年から喘息を今も引きずっているから、風邪だけはひかないように気をつけてるの。特に稽古の後には、ライブのお仕事を入れないようにする。

h:2007年も色々あって大変でしょうが、楽しみにしています。
花木:充実した一年になりそうで、自分でも楽しみにしています!
posted by 花木さち子 at 16:43| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする