昨日は父の命日でした。
真紅の薔薇が大好きだった父。
花なんか、薔薇と向日葵くらいしかわからなかったくせに。
自分のお葬式にも真紅の薔薇しか飾らせなかった、変わり者。
(葬祭業者さんが困ってて面白かったな。)
もう亡くなってから20年以上経つのに、今年もたくさんの方から飾りきれないほどの真紅の薔薇を送って頂きました。
心から、感謝いたします。

このところ、何かを発信する気になんかなれなかったのだけれど。
優しい人たちが、私のことまで心配してくれているので。
久しぶりに投稿します。
美しく、悲しい五月。
椋太の薔薇が咲きました。
二年前の五月に私が庭を作り始めたとき、「花木の庭に、俺の好きな薔薇を植えて欲しい。」とプレゼントしてくれたもの。
四月末に、椋太のご家族から病状を伺い、連絡を取り合っていました。
亡くなった時、椋太の訃報をどのように発表したらいいかをご家族と相談し、パリ祭事務局のネオムスクから発表して頂くことに。
ネオムスクの窪田さんは快く引き受けてくださり、こちらがお願いした以上のことをしてくださいました。
感謝しかありません。
訃報が無事に発表されホッとした後も、なんだか全部が嘘みたいな感じで。
椋太が危篤状態の時も亡くなった時も、全然泣けなかった。
現実を、ちゃんと受け容れられなかった。
訃報が流れた後、椋太を愛してくれていた人たちのコメントを見ても、なんにも感情が動かなくて。
心が石みたいに固まってしまった感じ。
椋太に言いたいこと(ほんとは怒りたかった)や、数え切れない思い出や、表情や言葉、何もかもが胸の中にギュウギュウ詰めになってて、どれか一つでも引っ張り出したら芋づる式にいろんなモノが溢れてきちゃいそうで。
自分が崩れてしまいそうで怖かった。
でも、今朝、この薔薇が咲いてるのをみて、初めて泣きました。
今度は泣きやめそうにないくらいに涙が止まらなかった。
人間って面白い(笑)
数週間止まっていた時間が、動き始めたみたい。
私の中の一部分は、もう二度と元には戻らないけれど。
薔薇のおかげで、今、やっと椋太に「ありがとう。」って言える気がします。
椋太、化けて出てきてくれたらいいのに。
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